NZ中銀の苦悩(3)

NZ中銀は、月曜日にNZドル売り・米ドル買いを介入した。市場では、介入額は5億NZドルから10億NZドル程度と言われている。さて、10日に当ブログにおいて、NZ中銀の苦悩と題し同国の金融政策の難しさを指摘しようと思ったのであるが、日曜日であったことから遊びに出てしまって、肝心なことを書きそびれてしまいました。続きを書きます。

NZ中銀は、同国内の国内消費需要の強さや堅調な住宅市場、強い労働市場、増大する政府支出などに伴うインフレ圧力に対抗するため、政策金利を引き上げてきた。ボラードNZ中銀総裁は、「経済資源が限界まで使用されており、企業が労働市場で人材を探すのに困難になってきている」と述べ、強い景気過熱感に警戒感を表明している。

その結果、悪性の副作用としてNZドル高を招き、ニュージーランドの輸出企業の競争力を損ねる結果を招いている。最新の同国の企業信頼感指数は-48.2に急低下しており、NZドル高が経済全般に悪影響を与えていることが分かる。また、OECDがNZの今年度の経済成長予測を上方修正しているが、来年度のそれを下方修正している通り、来年度に向けてそろそろピークを迎えそうだ。ただし、住宅市場は以前強気でバブルの様相を維持しているため、第3四半期に再利上げの可能性が市場で指摘されている。

No comments:

Post a Comment

Nikkei225

28000-28550 up in the early session, down lately.