人民元、米ドルに対し2.1%切り上げ。

ニュースで流れているようですが、中国が事実上固定していた通貨人民元を2.1%切り上げることを中国人民銀行のウエッブページに突如掲載しました。
1米ドル=8.2765元前後で建値されていた人民元が8.11元前後で取引されています。

この発表を受け、ドル・円は110円割れ寸前まで急落、ユーロ・円、ポンド・円などのクロス円も大幅に下落しました。また、米ドル売りも活発化、ユーロ・ドルは1.2250前後まで急上昇。英ポンドは17時30分に発表された英小売売り上げが市場予想を大幅上回り、元々売られすぎの感が強かった中、大幅反発。中国元の報道でさらに上昇後、ロンドンで地下鉄およびバスでテロが勃発とのニュースが流れ、一転急落と大変な動きとなっております。ほとんどのクロス円トレーダ、ユーロクロストレーダーは損失を被っているようです。
財務省の渡辺財務官が急激な円高の動きを注視していると述べたことで、ドル・円は110円を割るような円高局面を一応回避した格好になっています。落ち着きを取り戻したニューヨーク市場では、米ドルが買い戻され、ロンドン市場午前のレベルでユーロ・ドルは取引されています。ポンドはテロの有無かはっきりしていないので、徐々に軟化と激しい取引が続いています。如何にも為替らしい動きとなっており、この状況で利益を上げるのは容易ではありません。ましてや、カスタマーに建値をするインターバンクディラーは大変です。プロップはまだ自由が利きますが。因みに元切り上げの声明は突如、中国人民銀行のウエッブに掲載されました。

Nikkei225

28000-28550 up in the early session, down lately.