米債利回りが上昇してきた。
問題は、米国内の金利上昇が健全な景気回復に基づくものかあるいは膨大な米財政赤字の埋め合わせの大量国債の吸収懸念とドル安懸念に由来するものかであろう。
この数カ月に渡って米株は上昇、その他先進国株も新興国株も上昇基調にある。また、昨日WTIの原油先物が4%上昇し1バレル=70ドルに迫っている。
世界全体の実体経済は回復、リスク回避の動きは緩和基調が強まり、避難通貨に使われてきた円は米ドル以外の通貨に対して円安に向かうと思われる。
しかし、米市場に関しては、新生GMの誕生で目先の不安要素は一旦払しょくされた形だが、米家計部門はデレバレッジ(債務圧縮)にしばらくの時間がかかり、且つ雇用情勢の悪化が重しとなって、強い期待は持てない状況ではないであろうか。
取りあえず新発債の需要は強いことが証明されたが、期待インフレの高まりにともなう米国債の上昇は家計、企業にとって金利負担が増大すること意味しており、非常に痛みを伴うであろう。
当分、米景気は一進一退の展開から穏やかな上昇基調にあると見るのが合理的ではなかろうか。
確率的には
- 健全な景気回復 55%
- デフレーション 25%
- スタグフレーション 10% と言ったところか。
source-marketwatch
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