米国債券市場


米債は、売りの優勢の流れが継続。米10年債が一時5.25%まで利回りが上昇した後、シカゴ金利先物市場で債券買いが過熱したため、現物にも押し目買いが入り5.10%付近まで利回りは低下した。また、ファニーメイなどの住宅金融が発行する債券でも売りが強まり、ヘッジのため米債に買いが入ったのも米債の金利下落に寄与したようだ。2008年度中にFRBは利下げをしないと言う見方とニュージーランドのサプライズ的な利上げが世界的なインフレの季節を喚起し、米債は売りが優勢となってきた。グリーンスパン前議長が謎だと言った10年債市場の好調ぶりも外準を含む外国人投資家離れにより、今般は低迷となっている。しかし、2年債とのスプレッドは拡大しつつあり、利回り曲線としては健全となりつつあると言えよう。しかし、ボラティリィティは高めに推移しているので、来週以降も米債市場から目を離せない。

昨日のニューヨークダウは、やや安値で寄り付いた後、ボリンジャーバンドの日足の下限で反発。結局、-σを上抜けして取引を終了している。今まで、高値圏の取引が続いていただけに、大幅な調整となってしまったようだ。バンドもそろそろ下向きとなっているためが、バンドの幅自体に拡がりが見られないため、穏やかな調整の売りが今後も継続されよう。


Bank of England(2)


英中銀の政策金利決定に関して、投票権を持つ委員はキング総裁を含めて9人いる訳だが、市場ではタカ派と考えられているべズレー、センタンスの委員が0.25%の金利引き上げを求めたと推測されている。しかし、その他の委員は金利引き上げに慎重な姿勢をとったと考えられている。

ポンドのプライスアクションは、ややポンド売り優勢となっているが、各国中銀の外貨準備に纏わるポンド志向がポンドを中長期的に下支えする構造に変化はなさそうだ。
目先、世界的に株価が反発していることから円キャリーも強まることが予想される。





Nikkei225

28000-28550 up in the early session, down lately.